P検、ITパスポート、情報技術者…いろいろな資格があって違いがわからない!という方が多いと思います。
IT系資格3種の違いと、オススメの参考書をまとめてみました。
IT系資格の取得は、就職を控えている学生にも、自分のスキルを確かめてみたい社会人にもおすすめです。
自分に合った資格を取って、能力をアピールしてみましょう。
それぞれの違い
IT系の資格には様々なものがありますが、その中でも有名なのが
・P検
・ITパスポート
・情報技術者
の3つの試験です。
それぞれの難易度や特徴を見ていきましょう。
P検
P検はICTプロフィシエンシー検定協会が主催していて、正式名称はICTプロフィシエンシー検定試験です。
検定級は1級~5級となっているのですが、5級はネットですぐに無料で受験できる合否判定のないお遊び的なものになっています。
基礎的なところを広くカバーした試験で、ITパスポートなどにはないWordやExcel、タイピングなどの能力も測ることができるのがP検です。
試験方法はCBT方式で受験がしやすく、受験料も手ごろな5,000円程度となっています。
準2級まではタイピングの試験がありますが、2級と1級はより高度な選択式テストの比重が高くなるようです。日常の業務などで表計算ソフトやパソコンを使い慣れている方は、3級程度までなら難なく合格できるかと思います。
また、大学によっては単位認定や入試優遇を受けられるところもあるので、進学のために取っておくのもいいかもしれません。
オススメの参考書は「P検合格シリーズ」です。
=>3級:P検3級テキスト (P検合格シリーズ)
=>準2級:P検準2級テキスト (P検合格シリーズ)
=>2級:P検2級テキスト (P検合格シリーズ)
オススメできる理由は「P検のオフィシャル教材」ということです。
重要な所はカラーで示され、細かく確認問題があるので忘れないうちに叩き込むことができます。
巻末の用語集を使えば勉強中にわからないワードが出てきても、いちいちネットで調べる必要がありません。
少々値が張りますが、公式教材の価値は高いと思います。
ITパスポート
ITパスポート試験はスキルレベル1の国家資格です。
スキルレベルは4段階あり、数が上がるほど高度な資格ということを表しています。
「な~んだ、1か」と舐めてかかると、余裕で落ちる資格です。40%〜50%の合格率となっていて、誰もが合格できる試験ではないことが数値から伺えます。
受験対象は「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」となっており、これから社会人になる方や日々の業務をPCでこなしている方に最適な資格です。
試験内容は大きく
・ストラテジ系(経営全般)
・マネジメント系(IT管理)
・テクノロジ系(IT技術)
に分かれていて、P検にはない専門的な知識を取り入れた内容になっています。
いくらパソコンが使えたとしても、ストラテジ系やマネジメント系などの経営関係の問題に悩まされることになるようです。
この試験は、WordやExcelなどの業務に必要なソフトウェアなどを使いこなす「操作技能」を身につけられる資格ではありません。
なので、そちらを身につけたい方はP検を取得することをおすすめします。
IT系分野に強い興味がある方なら、サクサクと楽しく勉強して手っ取り早く合格することができるでしょう。
オススメの参考書はインプレスの「かんたん合格シリーズ」です。
オススメできる理由は「わかりやすさ・価格・おまけ」です。
イラストを用いた説明があってとても分かりやすく、要所要所まとめを書いてくれているのですごく助かる参考書になっています。
イラスト…?なんて思う方もいるかもしれませんが、最初から最後まで文字だらけの参考書が何百ページもあったら、すぐにやる気を削がれてしまうことでしょう。
価格も他の参考書と比べて安価なのにもかかわらず、内容のクオリティはかなり高いです。
さらに、電子書籍無料ダウンロードの”おまけつき”というのも重要なポイントになっています。
移動中に勉強する方も多いと思いますが、電子書籍をスマホやタブレットに入れておけば分厚い参考書を持ち歩かずにすむのです。
どの参考書も分厚くて外に持ち出すには気が引けるものですが、この参考書はそこの問題までクリアしてくれています。
また、同シリーズで過去問集も用意されているので、併せて購入しておくとベストです。
こちらも無料で電子書籍をダウンロードできるうえ、本にはない年度の過去問も含まれているのでお得感があります。
情報技術者
情報技術者の資格は、基本情報技術者と応用情報技術者の2つに分かれている比較的難易度の高い資格です。
P検やITパスポートと少しでも難易度を近づけるために、基本情報技術者の方で説明します。
情報技術者の資格はITパスポートと同様に国家資格ですが、スキルレベル2とレベルが一つ上です。
昔は「第二種情報処理技術者試験」という名前の資格でしたが、2001年に「基本情報技術者」に変わったので未だに二種という略称を使う人がいます。
出題範囲は上記2資格よりも圧倒的に広く、専門性もより強いものとなっているようです。
企業によってはこの資格は就職に超有利で「大卒程度」と同等に扱われることもあります。
基本、と言うと簡単じゃないの~?と思ってしまいますが、舐めてかかると即座に挫折しますので気合を入れて頑張ってください。
オススメの参考書はインプレスの「かんたん合格シリーズ」です。
オススメできる理由は「わかりやすさ・おまけ」です。
わかりやすさと読みやすさは参考書の中でもかなり高く、難解な所でも解説をしっかりと読めばこの本だけでほとんど解決することができます。
こちらもITパスポートと同様、電子書籍の無料ダウンロードおまけつきです。移動中などの外出時にも分厚い参考書を持ち歩かなくて済むので、快適に勉強することができます。
もっと極めて合格率を上げたい方や、知識をきちんと身に着けたい方には「徹底攻略シリーズ」もおすすめです。
資格は取得するためだけでなく、きちんと身に着けられて実際にその知識が使えるかも重要になってきます。
せっかく勉強したことが、合格したら即座に抜けてしまうのはもったいないです。
最適な資格を選ぼう
今回はIT系の代表的な資格3つを紹介しましたが、自分の今持っているスキルより1ランクか2ランク上のレベルが最適なレベルかと思います。
業種によっても最適な資格が違うと思うので、よく考えてから勉強に取り掛かってください。
ただ、基本的に難易度は P検<ITパスポート<基本情報技術者 です。まだなにも受けたことが無い方は、とりあえずP検から始めてみましょう。